神経症性抑うつ状態(抑うつ神経症)と聞いても、難解に感じる人が多いと思いますが、神経症性抑うつ状態(抑うつ神経症)とは性格や環境が原因で起こるうつ状態のことを指します。
具体的には、不安や葛藤を感じやすい神経症的性格の人が、職場での対人関係の問題や業務上の悩ましい状況に直面し、その問題をうまく処理しきれないことで陥った状態です。
開院以来、当院でもこのような状態で受診される方が毎年非常に多い印象です。精神科や心療内科では「神経症性抑うつ状態(抑うつ神経症)」と診断されることが多いです。
また、よく会社に出される診断書では単に「うつ状態」や「抑うつ状態」、「適応障害」などと大雑把な表現で書かれることもあります。
いわゆる「現代型うつ病」や「新型うつ病」はこの範疇で差し支えないと考えられます。
主な治療法は向精神薬の内服による薬物治療と精神療法になります。また休養による気分転換や本人のモノの捉え方・考え方の傾向や癖を一緒に考えていく認知行動療法、環境調整などがあげられます。
気分の落込み、悲哀感(涙がでる)、不安感、いらいらする、夜眠れない、趣味が楽しめないなどの興味や関心の低下、何もかもが億劫になる、自責感、自殺念慮(死にたい、消えてなくなりたい)、倦怠感、疲れやすい、食欲低下、性欲低下などの抑うつ状態(うつ状態)でみられやすい症状を自覚した場合や、周りの人が本人の不調に気づいた場合は、早めに精神科・心療内科へ相談することを勧めることが望ましいです。
精神科や心療内科の医療につながることが治療の第一歩です。
銀座スピンクリニック
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