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精神科 心療内科 うつ状態(抑うつ状態)とは② うつ状態とうつ病との違い

 「うつ状態(抑うつ状態)」が長く続き、生活に支障が出て苦痛が強く、うつ病の診断基準を満たす場合は「うつ病」と診断されます。

 しかし、本人が憂うつさを自覚し「うつ病」だと思っている場合でも、診断書に「うつ状態」「抑うつ状態」と書かれている場合が少なくありません。

 

 なぜなら「うつ状態(抑うつ状態)」は様々な疾患にも見受けられ、「うつ病」以外にもさまざまな原因によって引き起こされると考えられているかです。

 すなわち「うつ状態(抑うつ状態)」の診断書に書かれてあるからといって、必ずしも「うつ病」とは限らず、他の疾患の可能性もありうるということを示唆する表現となります。

 

 たとえば、双極性障害(躁うつ病)、発達障害、統合失調症、適応障害、パーソナリティ障害、認知症等の精神科の病気だけでなく、糖尿病や心筋梗塞、癌、関節リウマチといった内科系の病気でも「うつ状態」が認められることがあります。

 したがって安易に「うつ状態(抑うつ状態)だから、うつ病だ」と決めつけることは適切ではありません。

 「うつ状態(抑うつ状態)」が続くようであれば、本当に「うつ病」なのか、他の病気が原因で起こるうつ状態なのか精神科医に相談されることをお勧めします。

 

 気分の落込み、悲哀感(涙がでる)、不安感、いらいらする、夜眠れない、趣味が楽しめないなどの興味や関心の低下、何もかもが億劫になる、自責感、自殺念慮(死にたい、消えてなくなりたい)、倦怠感、疲れやすい、食欲低下、性欲低下などの抑うつ状態(うつ状態)でみられやすい症状を自覚した場合や、周りの人が本人の不調に気づいた場合は、早めに精神科・心療内科へ相談することを勧めることが望ましいです。

 

精神科や心療内科の医療機関につながることが治療の第一歩です。

 

 

銀座スピンクリニック 

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