· 

精神科 心療内科 持続性抑うつ障害(気分変調症)とは② うつ病との違い

 持続性抑うつ障害(気分変調症)とは、うつ病(大うつ病性障害)の抑うつエピソードほどではない、うつ病に比べて軽い抑うつ症状が慢性的2年以上持続する病気です。

 具体的には、憂鬱な気分が一日中続き、そんな気分が無い日よりも多く、しかもこのような状態が長期化することです。

 

以下抑うつエピソードのうち2つ以上が当てはまるとされています。

  •  食欲の変化(食欲減退または過食)
  •  睡眠の変化(不眠または過眠)
  •  意欲の低下(気力減退、無気力または疲労感)
  •  自尊心の低下(自己肯定感の低下)
  •  集中力低下、決断が困難(集中力低下・考えがまとまらない・思考静止)
  •  絶望感

 

 うつ病との違いは、比較的症状が軽いため、うつ病の診断基準にある症状が揃わない場合は持続性抑うつ障害と診断される場合もあります。

 うつ病は症状が2週間以上続くことで診断されるのに対し、持続性抑うつ障害は症状が2年以上続くと診断されます。また、持続性抑うつ障害の方は、「いつもずっと落ち込んでいる」「いつも低空飛行です。」と訴えることが多く、うつ病に比べると持続性抑うつ障害では主観的な気分の不調が目立つといわれています。

 1、2回受診しただけでは正確な診断ができないことが多く、治療経過の中でうつ病と診断された後、診断名が変わることもあります。

 

 気分の落込み、悲哀感(涙がでる)、不安感、いらいらする、夜眠れない、趣味が楽しめないなどの興味や関心の低下、何もかもが億劫になる、自責感、自殺念慮(死にたい、消えてなくなりたい)、倦怠感、疲れやすい、食欲低下、性欲低下などの抑うつ状態(うつ状態)でみられやすい症状を自覚した場合や、周りの人が本人の不調に気づいた場合は、早めに精神科・心療内科へ相談することを勧めることが望ましいです。

 

精神科や心療内科の医療につながることが治療の第一歩です。

 

 

銀座スピンクリニック 

精神科 心療内科 内科 皮膚科

 

 受付時間 月・金11:00~18:30

     水・木11:00~19:30

     火曜16:00~19:30

     土曜11:00~16:00

    TEL03-6264-5125