精神科における治療では一般的に抗うつ薬などの薬物療法が行われます。
また持続性抑うつ障害の方は、長年の経過を経ているため、無気力や無価値観、自己肯定感の低下状態がより進行している為、薬物療法と精神療法の両方による、長年の本人の認知や考え方の歪みを修正する治療が望ましいとされています。
持続性抑うつ障害(気分変調症)で最も注意すべきポイントは、持続性抑うつ障害はうつ病の症状が軽いという誤解です。
うつ病では調子が悪くなったという時期がおおまかに把握できていますが、持続性抑うつ障害(気分変調症)の場合は、思春期前後に気づけば悪くなっていてそれがずっと大人になっても続いている、というような経過をたどることが多いようです。
具体的なケースでは、うつ病では家から出られず引き籠っている、食事もとれないといった症状がみられますが、持続性抑うつ障害(気分変調症)ではなんとか食事をとれたり、なんとか仕事を続けることができたりします。ですのでそのまま無理を長年重ねていき、症状が慢性化する場合が多いです。
持続性抑うつ障害(気分変調症)は、社会で生きていく機能(パフォーマンス等)に大きな支障をきたしてしまう病気であると考えられます。
気分の落込み、悲哀感(涙がでる)、不安感、いらいらする、夜眠れない、趣味が楽しめないなどの興味や関心の低下、何もかもが億劫になる、自責感、自殺念慮(死にたい、消えてなくなりたい)、倦怠感、疲れやすい、食欲低下、性欲低下などの抑うつ状態(うつ状態)でみられやすい症状を自覚した場合や、周りの人が本人の不調に気づいた場合は、早めに精神科・心療内科へ相談することを勧めることが望ましいです。
精神科や心療内科の医療につながることが治療の第一歩です。
銀座スピンクリニック
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