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精神科 くすりのはなし⑬ レキサルティ(ブレクスピプラゾール)

 レキサルティ(ブレクスピプラゾール)は第二世代抗精神病薬(非定型抗精神病薬)です。セロトニン(1A受容体)とドパミン(D2受容体)の働きを適切に調整する作用があるためセロトニ ン・ドパミン・アクティビティ・モジュレーター(SDAM:Serotonin-Dopamine Activity Modulator)と呼ばれます。

 

 レキサルティには部分作動薬(パーシャルアゴニスト)としての作用があります。2022年時点では統合失調症にのみ保険適応があります。

 レキサルティは、エビリファイ(アリピプラゾール)を改良して作られており、セロトニンには強く働き、ドパミンには控えめに働くという特徴があります。

 

 

<レキサルティのメリット>

・陰性症状や認知機能の改善

・副作用が比較的少ない

・気分安定作用

・1日1回の服用でよい

・エビリファイよりもアカンジアの副作用が少ない

 

<レキサルティのデメリット>

・鎮静作用が比較的マイルド

・ややアカシジアの副作用が多い

・薬価がやや高め(先発品のみでジェネリックなし)

 

<主な副作用>

アカシジア(5.7%)

頭痛(4.5%)

不眠(4.5%)

体重増加(3.1%)

振戦(2.8%)

傾眠(2.0%)

 

 

<統合失調症の主な症状>

 

 【陽性症状】

幻覚

・聞こえないはずの声が聞こえる(幻聴)

・見えないはずのものが見える(幻視)

・におわないはずのものがにおう(幻臭)

 

妄想

・誤ったことを信じこむ

 

 

【陰性症状】

感情の平坦化

・表情変化に乏しい

・視線を合わせられない

・ことばの抑揚の低下

・身振り、手振りなどのジェスチャーが減る

 

意欲の低下

 ・服装、化粧、身だしなみなどへの関心の低下

・社会参加、仕事、勉強などへの意欲の低下

 

 

 

統合失調症が疑われる症状でお悩みの方は、銀座スピンクリニック 精神科 心療内科へ一度ご相談ください。

 当院では一人一人の状況をお聞きし、依存性の少ないお薬から処方しております。 

 

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