デパス(一般名:エチゾラム)は1984年に発売されたベンゾジアゼピン系の抗不安薬・睡眠薬です。
不安な気分を和らげるだけでなく、強い催眠作用や筋弛緩作用もあわせ持つため、肩こりなどの筋緊張を和らげる目的でも処方されてきました。
デパスは即効性があり作用時間が短いため、持続した効果を期待する場合は1日3回の内服となりますが、頓服で処方される場合もあります。
しかし漠然と使い続けると「デパスを飲まないと眠れない、落ち着かない・・・」といった依存性が問題となることがあり、かといって減薬すると離脱症状が生じ、デパスの休薬が難しくなってしまうこともある為、当院に限らず最初からはこの薬を処方しないトレンドでもあります。
当院精神科外来でも、昔から飲んできたデパスをやめたい患者様を、依存性の低い他の薬に置き換えていく作業を行うことが多々あります。
<デパスのメリット>
・即効性
・強力な抗不安作用、筋弛緩作用、催眠作用(入眠障害の改善)
・ジェネリックあり(リーズナブル)
<デメリット>
・日中の眠気やふらつきの副作用が多い
・依存性が強い
・離脱症状が多い
・作用時間が短いため、1日3回の内服が必要がある場合がある
・高齢者のせん妄
・睡眠時無呼吸症候群の増悪リスク
<主な副作用>
眠気、ふらつき、倦怠感、脱力感、せん妄、睡眠時無呼吸
夜眠れない、気分の落ち込みや意欲がわかない、不安が強いなど、心の健康でお悩みの方は、一度、銀座スピンクリニック 精神科 睡眠外来、働く人のこころの外来の受診を推奨致します。
当院では一人一人の心の声をお聞きし、長期的に依存性の少ないお薬から心の処方箋をお出しすることを心がけて日々診療にあたっております。
銀座スピンクリニック
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