コントミン(クロルプロマジン)は抗精神病薬のフェノチアジン系抗精神病薬という種類に属するお薬となります。
フェノチアジン系の抗精神病薬にはコントミン(クロルプロマジン)以外にも下記のお薬があります。
- ヒルナミン・レボトミン(一般名;レボメプロマジン)
- ノバミン(一般名:プロクロルペラジン)
- フルメジン(一般名:フルフェナジン)
- ピーゼットシー(一般名:ペルフェナジン)
吐き気や吃逆(しゃっくり)を止めたり、また痛みの緩和や寝つきをよくする薬の効果を高め、不安感や緊張、イライラなどの症状を改善する作用があります。
フェノチアジン系の抗精神病薬は様々な受容体に作用し、特に鎮静作用に優れるという長所があるため、統合失調症の治療薬として用いられるだけでなく、興奮症状の鎮静や不眠の改善などにも用いられることがあります。
しかし多くの受容体に作用する為、多くの良からぬ副作用が出やすいこともあり、眠気やふらつきや口渇・便秘・尿閉、体重増加、血圧低下などの副作用がときに問題となります。
そういうわけで、コントミンが必要となる患者さんの場合には、第2世代抗精神病薬のMARTAという種類の抗精神病薬が今日ではよく用いられます。
MARTA(Multi Acting Receptor Targeted Antipsychotics:多元受容体作用抗精神病薬) は、1990年頃より発売され始めた比較的新しいお薬で、多くの受容体をブロックする作用に優れたお薬で、ジプレキサ(一般名:オランザピン)、セロクエル(一般名:クエチアピン)、クロザピン(一般名:クロザリル)などがあります。
<コントミン(クロルプロマジン)の主な副作用>
体重増加、女性化乳房、乳汁分泌、射精不能、月経異常、糖尿、筋強剛、食欲不振、悪心、嘔吐、便秘
最近とくに日常生活の中でイライラが増えてうまくコントロールできない、気分のアップダウンが激しい、衝動的に何かやってしまい後悔することが多い、もともとカッとなりやすく対人関係で支障がでている、不安が強く夜眠れない日が続いている、などで困っている場合は、まず精神科の医師に相談されることをお勧めします。
精神科医とつながることが治療の第1歩です。
銀座スピンクリニック
精神科 心療内科 内科 皮膚科
受付時間 月・金11:00~18:30
水・木11:00~19:30
火曜16:00~19:30
土曜11:00~16:00
TEL:03-6264-5125