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精神科 身体症状症 身体表現性障害 とは

 身体症状症(DSM-5)・身体表現性障害(ICD-10)は身体化障害、転換性障害、疼痛性障害、心気症、身体醜形障害などに分類され、身体の病気がないのに、身体の症状が出るのが特徴です。

 例えば、歯は健康なのに歯が痛む、足腰は問題ないのに立てない、歩けない、声帯には問題ないのに声が出ない、などです。身体の症状を極端に気にして、何か重大な病気に罹ったと思い込む心気症も、このカテゴリーに含まれます。

 

 あちこちの身体的な不調を訴えるが、精密検査を行っても異常は見つからず、しかし、執拗に身体症状を訴え、背景にありそうな葛藤(しばしば抑圧された怒り感情を伴う)については触れたがらない。症状は、複数個所の痛み、胃腸、性、神経などの多領域にまたがることが多いとされます。

 また複数の診療所やクリニックを次々と受診し、ドクターショッピングに走るケースも多くみられます。

 

<臨床基準>

 症状が苦痛をもたらしているか。また6カ月以上にわたり日常生活に支障を来しており,かつ以下の①~③のうち少なくとも1つが関連していなければならない

 

1 症状の重篤さに関する不釣り合いで持続的な思考

2 健康または症状に関する持続的な強い不安

3 症状または健康に関する心配に対する時間およびエネルギーの過度の浪費

 

<身体症状症の治療>

 併存する精神障害(うつ病、不安障害など)に対する薬物療法が有用となる場合があるが,一次的な介入は精神科での精神療法(特に認知行動療法)である。

 

 

銀座スピンクリニック 

心療内科 精神科

 

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