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精神科 健康に配慮した飲酒の具体的方法5か条について

 飲酒をする場合においても、様々な危険を避けるために、例えば、以下のような配慮等をすることが考えられます。これらにも留意することが重要です。

 

1.自らの飲酒状況等を把握する

自分の状態に応じた飲酒により、飲酒によって生じるリスクを減らすことが重要です。医師等へ相談したり、AUDIT(問題のある飲酒をしている人を把握するために世界保健機関(WHO)が作成したスクリーニングテスト。飲酒問題の早期発見等のため、10項目の簡易な質問でアルコール関連問題の重症度の測定を行うものです。)等を参考に自らの飲酒の習慣を把握することなどが考えられます。

 

2.あらかじめ量を決めて飲酒をする(1)

自ら飲む量を定めることで、過度な飲酒を避けるなど飲酒行動の改善につながるといわれています。行事・イベントなどの場で飲酒する場合も、各自が何をどれくらい飲むかなどをそれぞれ自分で決めて飲むことが大切です。

 

3.飲酒前又は飲酒中に食事をとる

血中のアルコール濃度を上がりにくくし、お酒に酔いにくくする効果があります。

 

4.飲酒の合間に水(又は炭酸水)を飲むなど、アルコールをゆっくり分解・吸収できるようにする(水などを混ぜてアルコール度数を低くして飲酒をする、少しずつ飲酒する、アルコールの入っていない飲み物を選ぶなど)

 飲む量に占める純アルコール量を減らす効果があります。

 

5.一週間のうち、飲酒をしない日を設ける(毎日飲み続けるといった継続しての飲酒を避ける)

 毎日飲酒を続けた場合、アルコール依存症の発症につながる可能性があります。一週間の純アルコール摂取量を減らすために、定期的に飲酒をしないようにするなど配慮が必要です。

 

参考文献

(1) Richards DK, Matthew R. Pearson MR, Witkiewitz k: Understanding alcohol harm reduction behaviors from the perspective of self-determination theory: A research agenda. Addict Res Theory. 2021; 29(5):392–397. (自己決定理論での飲酒行動の改善)

 

 

銀座スピンクリニック 

精神科 心療内科

 

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